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講演・ワークショップ

オランダのイエナプランスクール&フレネスクールで推奨されている言語教育(国語と英語)の方法を一緒に学びませんか?

オランダイエナプラン教育協会とフレネ運動団体とが共同で作成したDATplusは、この2つのオルタナティブ教育が重視、推奨している、子どもたちの経験世界に基づいた生きた学びを前提として、国語や英語の発達支援の方法を考案したものです。

基本的に、言語は、国語や英語の時間だけに学ぶものではなく、他のすべての学習領域で、日々必要とされ、それら他の領域の学びを効果的にするために必要なのが言語の能力であるという考え方に基づいています。したがって、学校での言語教育は、国語の時間、英語の時間という限られた時間帯に行われるものではなく、朝の会や帰りの会などのサークル対話の場、学芸会や発表会、探究学習の際の情報収集や情報提供(発表や報告)、クラスや学校での新聞づくりや会議、他校や学校外の組織との交流に必要な通信など、様々な場所で常に起きているという考え方に基づいています。

  この考えに基づき、学校におけるあらゆる活動の時間帯に、言語教育の観点からアプローチするために、本書では、言語の能力を、話すと聞く・書く・読む・文法という4つの領域に分け、それぞれ数個ずつの学習ライン(最終目標とそこに至るまでの通過点にあたる能力を示したもの)を設定し、合計23の学習ラインを明示し、子どもたちそれぞれの発達段階に合わせた(個別最適化に基づく)指導をするための枠組みを示しています。

  このDATplusの考え方は、「主体的で対話的な学び」や「個別最適化」の学びとして、日本の新学習指導要領が強調していることと一致しています。しかし、日本の学校では、国語や英語の授業の枠組みを超えて言語教育を行うという考え方がまだあまり広く受け入れられていません。DATplusでは、言語に関する授業はもちろん重視していますが、それ以外の時間帯に行われる活動に、言語教育の観点から、目的意識を持って子どもたちへのアプローチを図るものです。

   
今回のプロジェクトでは、3つのチームを想定しています。
  1 実践チーム: DATplusの方法を学び、日本の学校で実践を試みつつ、日本の学習指導要領の要件を充足できるかどうかをフィードバックする
  2 研究チーム: 実践チームによるフィードバックを受けて、日本型の23の学習ラインを作成し、日本の学習指導要領の要件に合うように、修正点・追加点などを検討する
  3 ゴールブックチーム: 研究チームと協働しながら、23の学習ラインを、生徒の立場から見て、段階的に達成するために生徒たちが、主体性や当事者意識を持って言語能力の発達を獲得できるようなゴールブックの作成にあたる
  今回募集しているのは、1の実践チームに参加してくださる教員の皆さんです。
  イエナプラン教育やフレネ教育に関心があり、学校現場で、国語教育または英語教育に携わり、主体的・対話的かつ個別最適化に応じた言語教育を試みようとしておられる皆さんに、学習しながら実践を試みていただきたいと思っています。
   研修の内容は、オランダのイエナプラン教育の専門家であり現職研修の指導者であるヒュバート・ウィンタース氏による3時間のオンラインワークショップ2日間(計6時間)と、リヒテルズ直子氏による2時間ずつの講座全8回(月1回〈ただし8月は夏休みのため中止〉、各講座で学習ラインの3つずつについて解説を受けます)とから成ります。
  ※この講座は、日本ではまだ一度も刊行物などのメディアで発表されたことのない、本邦初の翻訳資料を使用した講座となります。
  月に1回程度、講座で学んだ3つの学習ラインに関する実践をしていただき、その実施状況について、どんな方法で行ったか、うまくいった点、うまくいかなかった点などを報告していただきます。実施は、上記の通り、国語や英語の授業時間内とは限らず、他の教科の授業や、サークル対話、ワールドオリエンテーションその他の場面を積極的に利用していただきたいと思っています。
  プロジェクトの最終目標は、オランダのDATplusの原版に学びつつ、日本版の「言語教育23の学習ライン」を作成することです。3つのチームが協働しながら作成します。実践チームにはフィードバックをしていただきます。この日本版の作成を通して、日本における言語教育に新しいアプローチのアイデアを提供できればと考えています。
  成果物は、日本イエナプラン教育協会を発行者として、何らかの形で公開する予定です。その際に、研究チーム及びゴールブックチームの参加者名と合わせ、フィードバックをくださった実践者の皆さんのお名前を「協力者」として表記させていただく予定です。

  どうぞ皆さん、奮ってご参加ください。

    参加方法は2通りあります。
 

開催記念ワークショップ


  ※全てオンライン開催、日本時間表記です。
  DAT Plusを元にしたイエナプランの言語教育についてのヒュバート・ウィンタース氏のワークショップ(3時間×2回)
  6月12日(土)19時〜22時
6月26日(土)19時〜22時
<参加条件> どなたでも参加可能
  <参加費> 8000円
  <定員> 50名(先着順)
  <申込み先> https://peatix.com/event/1911966/view?k=3b1cb46377a7d026db1f7593d932bc5ccbff3233
 

23の学習ライン解説ワークショップ


  ※全てオンライン開催、日本時間表記です。
  毎月1回、リヒテルズ直子氏によるDAT Plusの解説ワークショップに参加し、授業実践とフィードバックを行います。(23の学習ラインのうち3つずつ8回)
   6月12日(土)19時〜22時 ヒュバート・ウィンタース氏による開催記念ワークショップ①
   6月19日(土)オリエンテーション 20時〜22時 リヒテルズ直子氏によるオリエンテーション
   (講師の都合により、6月の2つのワークショップの間に行います。)
6月26日(土)19時〜22時 ヒュバート・ウィンタース氏による開催記念ワークショップ②
7月17日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ①
9月18日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ② 
10月 9日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ③ 
11月20日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ④ 
12月18日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ⑤ 
1月22日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ⑥ 
2月19日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ⑦ 
3月12日(土)20時〜22時 リヒテルズ直子氏による解説ワークショップ⑧
<参加費> 32000円(6月のワークショップの参加費用を含みます。)
※協会会員割引ー2000円
<定員> 30名
原則先着順としますが、校種や担当教科などを考慮してご相談させていただく場合もあります。
<参加条件>
いずれかに該当
・小学校教員(全科・英語)
・中学校教員(英語)
・幼稚園教諭
・保育士
<申し込み先>
https://forms.gle/kWwc89ANJbZPDjga6
<参加費のお支払い方法>
銀行振込の予定(受講決定者に詳細をお知らせします。)
 
主催・お問い合わせ先
一般社団法人日本イエナプラン教育協会  info@japanjenaplan.org

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