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【協会代表より】一般財団法人佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団と弊会の協力関係について

先日、設立が発表された一般財団法人佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団(以下準備財団)と弊会の協力関係について少々長くなりますが、ご説明させていただきます。   弊会は、「日本におけるイエナプラン教育の発展・普及のために、市民の自発的な教育活動を支援、促進し、イエナプラン教育の実践をもとに、情報交換や研究を深めていく場をつくること」を目的として活動をして参りました。   また、その目的を果たすために、以下の3つの事業を主に行っております。 ・情報交換のためのネットワークづくり ・情報提供 ・研修事業   具体的には、手をあげてくださった地域での支部立ち上げのサポート(現在10支部立ち上がっております)、定期的なニュースレターの発行、協会主催の講演会やイベントの開催、オランダでのイエナプランスクールの視察見学を含めた研修、日本で要望があった学校や団体に向けての研修などとなります。   弊会では、今回の準備財団との「協力関係」についても、あくまでも今までの活動の1つと考えておりますが、今までよりも大きなプロジェクトであることは事実ですので、弊会としての立場を表明しておかねばならないと考えました。   準備財団・設立者の中正氏より「イエナプラン教育を実践する私立学校の設立を目指したい」というご相談を弊会へいただき、私たちとしても、イエナプラン教育を名乗る私立小学校設立は日本では初めてのことでもあるため、イエナプランスクールのモデル校となるべく、「クオリティの保証」のために協力関係を持つべきであろう、との判断に至りました。

そのために、準備財団の運営がその目的から逸脱していないかを監督する立場である「評議員」に、弊会の代表である久保礼子が就任し、クオリティの保証について責任を持つ覚悟を表明させていただいている次第です。   弊会としては、一般社団法人となる前の任意団体の時より、イエナプラン教育はオープンなものであるゆえ、誰かが独占などをするようなことにならないように、「すべての団体と等距離を保つこと」を強く意識して参りました。   今回の準備財団への協力決定以前も、公立学校の校内研究への全面協力や、教育委員会や保育園での研修・相談など、協会として「等距離」を保ちながら、「クオリティの保証」を少しでも高めるために尽力してきたつもりです。 現在も、これからも、その気持ちとスタンスは変わりません。   しかしながら、今回の準備財団の設立に関しましては、特に大きなニュースですので、弊会または準備財団が、あたかもイエナプラン教育を「独占」したかのように見えてしまうのではないかという懸念については弊会内部でも話し合われました。 もちろん、そのような事実は全くございませんので、むしろ、この学校設立というプロジェクトをきっかけに、より一層多くの方々との連携・協力関係が構築され、深まっていくことを心より願っております。   また、当然のことですが、準備財団より弊会への金銭による支援や契約関係は一切ございません。   最後になりましたが、準備財団と弊会との協力関係の構築にあたり、行政手続きや学校設立予定地域の住民の皆様への配慮のため、会員のみなさまやイエナプラン教育に関心をお持ちのみなさまへの弊会からの報告が遅れましたことを、お詫び申し上げます。諸般の事情、ご理解いただければ幸いです。   ここまでイエナプラン教育を共に学び、共に試行錯誤してきたみなさま方と、これからも益々イエナプラン教育の普及と発展のために歩んで参りたいと思っております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。   一般社団法人日本イエナプラン教育協会代表 久保礼子

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